このお話しは少し前のお話しです...
うちの父は80歳を越える高齢で、元気ですが自分で歩く事が出来ず、寝たきりで母が自宅で介護をしています...
そんな父が土曜日の夕方から高熱を出したため、救急車を呼び母の付き添いで掛かり付けの病院へ行きました...僕は自宅で待機していました。
診察後 処置室で点滴を受け、熱も37.5℃に下がり病状も落ち着いて来ていざ帰ろうとしましたが、土曜日の夜間なので介護タクシーが呼べません。
父は普段車椅子の移動で自力で歩く事が出来ず、体重も70キロを越える大柄な体型...高齢で小柄、しかも足腰の悪い母ひとりではとても普通のタクシーに乗せる事は不可能です...
母は担当の女性看護師さんに『帰宅出来ないので、一晩だけ入院させて頂く事は出来ませんか?』とお願いしたのですが、『風邪位で入院されては困ります。お帰りください!』と、ピシャリと言われたそうです。困った母は『なら救急車を呼んでも構わないでしょうか?』と聞いたら『そんな事で救急車を呼ばれては困ります!』と言われました。
画像はお借りしました。
土曜日の夜間なので他に看護師や病院のスタッフなどもおらず、困り果てた母はその後暫く病院の待合室でおろおろしていました...
その時ひとりの青年が母の様子に気付き、声を掛けてくれたのです。
母が事情を説明すると その青年は『僕、100キロまでなら大丈夫だから、ご主人をタクシーに乗せてあげますよ♪』と言って、その後父をタクシーに乗せてくれて、しかもなんと自分の車で自宅までついてきて、タクシーから父を下ろして車椅子に乗せてくれたのです。
心ばかりのお礼と感謝の言葉を伝えると、その青年はまた病院へと戻って行きました...
実はその青年は友人が点滴を受けるために、付き添いで病院に来ていたのです。
母は今でも"あの時声を掛けてくれた青年が神様に見えた..."と言っています。
乗っていた車やタンクトップを着たマッチョな体型から、ガテン系のお仕事をしているお兄さんだと思うけど、世の中にあんな親切で心優しい人もいるんだな~世の中まだまだ捨てたもんじゃないな~と、しみじみ思いました♪♪♪
おしまい。
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世の中捨てたもんじゃない♪
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